土地家屋調査士について
土地家屋調査士について
土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)とは、他人の依頼を受けて、土地や建物がどこにあって、どのような形状か、どのように利用されているかなどを調査、測量して図面作成、不動産の表示に関する登記の申請手続などを行う測量及び表示に関する登記を行うことができる専門家のことです。
皆さまの土地や建物を調査、測量し表題部の登記を行うことができる唯一の国家資格であり、弁護士、司法書士と並び法務省管轄の国家資格です。
また、職務上請求を行うことができる八士業の一つとされており、皆さまの日々の生活に密着した業務を行っています。
すべての土地には境界が存在しています。しかしながら日本の土地の大部分は明治時代に作成された曖昧な地図をもとに位置を決めています。
土地の分筆や売買におきましては、このような曖昧な部分を解消するため境界確認を行い土地の位置を関係者全員で立会い確認を行う必要があります。
土地家屋調査士は境界確認に先立ち、土地の測量を行うとともに、官公庁が保有する地図や図面をもとに中立な立場で土地の境界の位置を推定し、隣接者様の立会い時にご説明させていただきます。
境界立会いの依頼があった際は、皆様の土地の境界をトラブルなく明確にするためにも是非ご協力ください。
不動産には登記情報(登記簿)というものが法務局に備え付けてあります。この登記情報(登記簿)は、表題部と権利部という構成となっていますが、表題部には土地や建物の大きさや用途、所在などが記載されており、権利部には所有者や抵当権者(ローンを借りている金融機関)などが記載されています。
この中で表題部は土地家屋調査士のみが業として行うことができる業務であり、権利部は司法書士のみが業として行うことができる業務となっています。
土地家屋調査士と司法書士は緊密に連携を取りながら一つの登記情報(登記簿)を完成させていきます。
土地家屋調査士と測量士はどちらも国家資格ですが、法務省管轄である土地家屋調査士と国土地理院(国土交通省)管轄である測量士では異なる業務を行っています。
土地家屋調査士は登記を行うことを目的として、土地の筆界や建物の現状を明らかにするために測量を行うのに対して、測量士は主に公共事業により、道路や河川の測量を行い公共事業の遂行を行っています。
土地家屋調査士の業務は司法書士や測量士に比べて知名度が低く馴染みのない方も多い資格ですが、皆さまの生活に密着し登記や測量、土地の境界問題解決といった分野で広く活躍しています!

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